カヤック船底塗装

2022.6.3~作業開始
カヤックボトム面のゲルコート塗装の備忘録

FRPの割れ修理を数か所行ったタンデムカヤック。
そのつぎはぎ塗装がかなり気になるようになり、ツアーシーズン目前なのに作業始めちゃいました。

まずは船底塗装剝がしから。
このカヤックはオリジナル塗装なので塗膜は薄く全剥がししなくて良さそうなので元色が残るくらいまでとした。
全部落とそうとすると凸凹になりそうなのでFRPの地肌が見えた時点でサンダー掛けはやめる方法をとった。
使用工具はマキタのオービットサンダー、これ以外の選択肢は無くていい。
削り粉を吸ってくれないととんでもないことになるし、かなり長時間重労働なのでパワーが必要。
マキタ以上のパワーを他社では信用してない。
ペーパーは60番か80番だけでいい。

一艇目はあっさり削り終わり、マスキング。

FRPカヤック修理ゲルコート

マスカーは楽でいいですね。
しっかりとシンナーで脱脂してゲルコート塗装。
作業環境は気温30度、湿度90%で0.9%の硬化剤でやってみた・・・

結果から申し上げますと3日固まりませんでした。
湿度の仕業でしょう。
こんな日にやってはいけないのでしょうが、日にちが無いのと勉強のためにやってみました。
不飽和ポリエステル樹脂は別日に0.9%で硬化がちょっと早いかな、くらいだったのですが湿度でここまで変わってくるとは聞いてはいたものの・・・

やはり人は失敗して学ぶんですね。
3日後は硬化しましたが表面のツルツル感は無し。
とりあえず横からの色のつぎはぎが無くなったので満足、真っ白のボトム。

FRPカヤック修理ゲルコート


そして2艇目。
この辺でもう時間がかなり限られてきてましたが削り始めたら最後までやらないと。

FRPカヤック修理ゲルコート

いつかの先代オーナーがセンターキール沿いにマットを貼り付け、樹脂を盛っていました。
あーあ、という事でスクレーパーでガリガリ削ります。
厚さは約2mm、ボトム全体で塗膜は2mmを超え、削る作業に2日掛かりました。
腕と手の平がとっても痛くなります。

FRPカヤックの船底塗装ゲルコート仕上げ

シーズンオフならもっと削りますが、もう限界・・・
そんなところまで削りました。
これは工具のパワーとペーパーの新しさが作業効率を上げてくれます。

FRPカヤックの船底塗装ゲルコート仕上げ

削りに削った粉はこんな感じ。
工具が吸い取りながら削ってくれますが、吸い取ってくれても辺りは白い粉だらけ。
とにかく大変です、素直に新艇買いましょう。笑

FRPカヤックの船底塗装ゲルコート仕上げ

ついでに船底のFRP割れも修復。
ここは某ホテルの敷地、ご厚意で貸して頂きました。

塗料はゲルコートの水色。
デッキの色と近かったので(予想)ボトムもこの色にしてみようという試み。

FRPカヤックの船底塗装ゲルコート仕上げ

今回は硬化剤1.1%、しかしこの硬化不良。
また何日か掛かりました・・・
そしてカップリング部の黒いラインは硬化剤2%でやったのですがなかなか固まらず。笑
2.5%で良いかも、と言いますか沖縄の夏は硬化させちゃダメですね。
だからダメって書いてるのか…
黒ラインは硬化しても艶がイマイチでしたのでワックスが浮いてこないんでしょうね。

勉強。

それでも何とか全て硬化、色の違いも気にならないレベルで大成功!

FRPカヤックの船底塗装ゲルコート仕上げ

こんな作業場欲しいです・・・
でも願い届かず。

現在元気に活躍中の2艇のカヤック。
しかしワックスが浮いて来てない関係でしょうけども、汚れが取れないです。
喫水線のマングローブの汚れが取れないので秋にもう一回塗らないとダメっぽいです。
きっと塗膜の表面がガサガサしてるんでしょうね。

今回の作業で一気に愛着がわきました。
やはり新艇より手間暇かけた中古艇の方が愛着わきますね。
それは車も同じ。

秋の作業が待ち遠しい!?
新艇のカタログも並行して検討します。笑

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