第一回バリアフリーツアーの開催
知人からの紹介で車いすユーザーの方々がバリアフリーツアーに参加してくれました。
今回はテニスで知り合ったという3名様。
事前に身体の様子を伺った所、一人乗りのカヤックでもバランス取れそうという事でシングルカヤックを準備。
実際乗ってみて難しそうなら2人乗りのカヤックに変更しようという準備も行い当日を迎えました。
結果的には皆さん一人乗りのカヤックで大丈夫と判明。
今回のために作成したアウトリガーを使用頂き感想を聞いたりのモニターツアーでもありました。
移乗用にシャワーチェアを準備、とても使いやすそうでした。
前回はRVボックスでしたがこの椅子の方が折り畳め、高さも調整でき、ひじ掛けの有無も変更でき、お尻に優しい素材といいトコ尽くしでした。
誰でも初めて一人乗りに乗ると最初はグラグラします。
時間が経つとある程度安定するはずですので水面で浮いて待機してもらいます。
その様子は別のガイドがレスキューに行ける体制で観察しています、これはバリアフリーツアーに関係なくです。
これは別のガイドも一緒にフィッティングを行っています。
座位を保ちやすくするためにスポンジをすき間に挿入したり、ポジションを探したり、個人個人に合わせて漕ぎやすい体勢を作ります。
これはお客さんの身体の状態によって大きく変わってくる所だと思いますので事前のアンケート時に予め把握させてください。
今回初登場のアウトリガーを装着した一人乗りカヤック。
浮き姿勢や高さ、形状、浮力体の位置、接続方法など課題山盛り。
市販品を目指そうかという勢いで次作の構想を練りながらのツアーです。笑
無いものは作る。
それもなかなか面白いものです。
今回は漕力が一番ある方にテストして頂きました。
漕ぐの重かったと思います・・・感謝です。
最終的には浮力体の位置をずらしたり色々試しました。
今後はお客様の希望に合わせて一人乗りか二人乗りを選んで頂けます。
2人乗りもとても楽しいですよ♪
でも自分の力だけで漕ぎ進む楽しさは他に無い体験ですね。
小学3.4年生くらいの子でも一人で漕げます、気持ちさえあれば。
座位を保持できないお客さまでも背もたれの延長や装具を装着して一人で漕げる準備を進めています。
どれくらいの距離を漕げるか、風の影響も大きいので当日の様子を見ながらになりますが本人の体力と相談しながら楽しみましょう。
ガイドが牽引し、一番景色が良い所だけ自身の力で漕ぐという「イイとこ取りカヤック」も出来ますよ~♪
今回からの登場はもう一つ。
この青い背もたれ延長パッドです。
このカヤックのシート形状に合わせて瞬時に装着・効果絶大なこのパッド。
ツアーですからお客さんを長く待たせる訳にはいきませんしツアー中に壊れてもいけません。
高さが約40cmあり、体を包み込むようにカーブしていますので体とライフジャケットの間に装着し体を保持してくれます。
※この写真の人はこの上にライフジャケットを着用するという事です。
ベルトで固定はしませんのでまさかの沈脱時にも引っ掛かったりしません、パッドもカヤックに固定はしていません。
安全第一です。
ちゃっと写真が荒いですがマングローブの中へ。
トンネル状になっている川を進むのですが、西表島の中でもトンネル状になってるマングローブの川は少ないです。
潮位の関係で進めるエリアに制限がありますが晴れても曇っても、そこには静かで広大なマングローブが広がっています。
浮いてしまえばだれでも楽しめるこの空間。
動力船ではなくカヤックで漕ぎ進んでいくこの景色を是非体験してください。
カヤックを降り、港のバリアフリートイレへ行き待望の野外ランチへ。
作ってる間も景色を楽しんでもらえるポイントへ車移動します。
県道沿いではありますが皆さん思い思いに過ごせるのでいい場所です。
この日のランチはパスタ。
パスタとスープとコーヒー、おやつもその場で作ります。
そんなの野外で食べたら美味しいに決まってますよね、そう、美味しいんです。笑
ゆっくり食べながら話したりして午後は車で林道へ。
舗装されていない道をリポビタンD風に進み亜熱帯の植物を見たり匂い嗅いだり、この日は雨だったこともあり車の中から楽しんでもらいました。
もうちょっとジャングル感がある場所を探したいですが、いかんせん西表島はワイルドすぎるので平坦な道が少ないです・・・
最後に皆さんで記念撮影。
今回は顔出しNGだったので後ろ姿だけ。
15:30の石垣島行きの高速船に乗船し50分後くらいには石垣島へ到着します。
皆さん楽しんで頂けたようで一安心。
これからも多くの方々に西表島を楽しんで頂けるよう準備を深めていきたいと思います。