沖縄県主催の「観光バリアフリーセミナー」に参加してきました。

2021.11.15 沖縄県文化観光スポーツ部 観光振興課 主催の「観光バリアフリーセミナー」に行ってきました。

沖縄県は「誰もが楽しめる、やさしい観光地」として観光バリアフリー宣言をしています。
今回のセミナーもその一環として開催されたもので、ホテル業界 、アクティビティ業界 、タクシー業界など様々な業界から参加者が集まりました。


講師はNPO法人バリアフリーネットワーク会議の理事長、親川修氏。
「THEセミナー講師」といった感じのグイグイ引っ張っていく明朗な解説で沖縄県のバリアフリー事情から始まり、この数十年で変化しつつある日本の観光業界の話、観光地の高齢化や多様化、どこにどんなバリアがありどういった介助が必要なのか、どうやったら障がいをもった方々がスムーズに観光できるようになるのか。
そんな内容でした。

もう一人の講師、単独車いすで世界一周旅行者 三代達也氏 (写真最右)


Youtubeの動画配信も行い勉強させてもらっている三代さんも来るという事で即那覇行きチケットを購入。
世界で様々な車いす経験があり、日本での出来事と交えながら介助するときの心得や「本当に必要な事」など気持ちのこもった優しい語り口ですが鋭く伝えて頂きました。
今回のような講師は初めてらしく普段の講演は車いす世界一周の内容との事なのでぜひそれも聞いてみたいと思いました。

このセミナーは観光業界全体に向けた幅広い内容であるとの事前情報があり正直そこまで期待していなかったのだが、参加してみると目からうろこの情報山盛りなのと車いすに乗ったりの疑似体験内容もあり、以前よりはかなり理解が深まった気がします。
こんな内容がタダで受講できるというのが嬉しいですね、税金の素敵な使い方です・・・

会場は沖縄産業支援センター。

座学からスタート、那覇空港に「しょうがい者こうれい者観光案内所」というものがあるそうですが知りませんでした・・・
更に、沖縄本島にはバリアフリー観光情報のフリーペーパーもあるそうです・・・
地方にあたる八重山と我々事業者は遅れを取っていると感じました。

座学で様々なことを知り、考えさせられ模擬演習の内容へ。

よくある「高齢者体験」見るのと実際やるのとは大違い。
高齢者や視覚障害者、つえをついてる人などの介助方法と要介助者の実演を行います。

車いすで押されてみる・押してみる。
あぁ、速く歩くとこんなに怖いのかと実感、現場に携わる講師から介助法を教えて頂きました。

段差の超え方、注意点など。
大きな段差も意外といけるのです。
この辺は介助のさわりの部分でしょうから突っ込んだ内容はありませんでしたが直接指導頂けるのが嬉しいですね。

三代さんからは沖縄県糸満に移住するに至った経緯の話や、関東と沖縄の飲食店があまりにも違うという話、沖縄の人たちの心の温かさ、世界で経験した心温かいエピソードなど丁寧に詰め込み過ぎないように配慮されながらの内容で嬉しかったです。
別にハード面が整っていなくても心ひとつでバリアは無くせるんですよという、これからバリアフリー事業を始めようとする人たちの不安を払拭してくれる優しく強いメッセージでした。
あと3時間くらい欲しかったですね・・・笑
気が付けば写真撮らずに終わってました。

これからもこういった内容の講習会などあれば参加したいと思っています。
毎年秋は講習会の季節。
当店では通常ツアーもバリアフリーなツアーも学びを止めない様進んでいきたいと思っています。

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